友だちを意識して,思いや考えを出し合って遊ぶ姿が,
様々な遊びで見られるようになってきました。
より多くの友だちと共通の目あてをもち,
遊ぶ楽しさや達成感を感じてほしいと願い,
グループを構成し,表現遊びに取り組んでいます。
―1日目―
年長児全員で表現のテーマを相談しました。
「おばけのくに」「おかしのくに」などと,
たくさんの子どもたちが思い思いにテーマを出しました。
いざ遊んでみると「私,それ知らないからわからない」
という困りが出ました。
結果,年長児全員が共通に体験したことで遊ぶことになりました。
【思考力】【言葉の伝え合い】

―2日目―
年長児の共通体験って何だろうというところから再開です。
「うみたまごに行ったよ」「サファリで動物を見たよ」など,
3・4歳児で一緒に過ごしてきた経験もあがりました。
その中で,みんなでやってみたいことを相談した結果
『動物になって遊ぼう』というテーマで遊ぶことになりました。
―3日目以降―
ここからは,グループ毎に決めた動物の動きをどう表現するか相談です。
思い思いのイメージで動物になる姿や「本当はこの動物はしたくなかった」と
我慢していた思いを伝える姿など,各グループに出るそれぞれ困り。
7・8人の子どもたちが相談する・・・そこには様々な思いが飛び交います。
時には,涙を見せる子どももいました。
様々な意見をどう一つにしていくかじっくり話し合ったり,
泣いている友だちに寄り添い思いを聞いて解決しようと考えたり・・・
また,他のグループの動物を見て感じたことを伝えたり,
「こうしたらもっと○○に見えるよ」とアドバイスを言ったりしました。
そうすることで,友だちの考えを取り入れ遊ぶことで楽しくなり,
いい表情で次のステップへと進んでいきました。
この過程が子どもたちを大きく成長させていくのではないかと思いました。
【思考力】【表現力】【言葉の伝え合い】



―7日以降―
グループの動物の動きや特性などを共通理解し,
表情やしぐさも細かく考え遊ぶことを楽しむ姿が
見られるようになってきました。
今度は,友だちと力を合わせ動物になるって
どういうことだろうと相談していく過程に移ります。
「ライオン・トラの体って大きいね」「シマウマは4本足だよ」
などと言って,友だちとつながって一頭の動物になる,
「チーターは足が速いね」
「じゃあ,餌を見付けたら一緒に走ろう」動きを揃える,
「サルは木登りや木を渡るのが得意だね」
「じゃあ木になる人がいるね」と役割を決めるなどの姿が見られます。
よりその動物に見えるように思いや考えを言い合い遊ぶ姿が見られました。
【言葉の伝え合い】【数量・図形】【協同性】
「ねえ,全部の動物がでたらいいんじゃない」という意見から
最後は全員の動物が集まることになりました。
